企業のSNS運用|担当者がいない会社の回し方と決めること

企業のSNS運用。担当者がいない会社の回し方と決めること。役割と決まりを先に決めれば、続けられる SNS

企業のSNS運用は、担当者がいなくても、役割と決まりを先に決めれば続けられます。
SNSが止まるのは、やる気が足りないからとは限りません。
誰が書き、誰が確かめるかが決まっていないと、忙しい月に後回しになりやすいからです。

社長が思いついたときに投稿して、気づけば何か月も止まっている。
SNSまで任せられる人がいなくて、困っていませんか。

この記事では、担当者がいない会社のために、目的・役割・投稿の決まり・確認の流れ・続け方を順に整理しました。
総務省の公開資料をもとに、炎上を防ぐ決まりと、外に任せるときの分け方もまとめています。

  • 担当者がいない会社が、最初に決めること
  • 書く人・確かめる人など、4つの役割の分け方
  • 投稿の決まりと、出す前の確認の流れ
  • 炎上を防ぐ決まりと、外に任せるときの分け方
吉村浩平

《この記事を書いた人》
吉村浩平(アプリコットフィルム代表)
Web集客の専門家。
これまでSEO記事を1,000本以上制作。
自社でも集客サイトを複数運営し、検索1位を獲得。
開始半年で月30万円、累計数百万円の収益を上げています。
記事は、公的な調査や各社の公開資料などの一次情報をもとに執筆しています。

企業のSNS運用とは:仕組みで続ける発信

企業のSNS運用とは:投稿が会社の発言になる。公式アカウントでの投稿は、企業や組織を代表するものと受け取られる(総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト)

企業のSNS運用は、会社の名前で、決まった形の発信を続けることです。
担当者がいない会社ほど、人ではなく仕組みで回します。

意味を先に押さえておけば、何から決めればいいかが見えてきます。
SNSは個人でも使っているのに、会社でやるとなると、何が違うのか分かりにくいですよね。
いちばんの違いは、投稿が会社の発言になることです。

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」では、企業や組織の公式アカウントでの投稿は、企業や組織を代表するものと受け取られると説明しています。
個人の投稿なら気にならないことでも、会社のアカウントでは、お客さんや取引先が会社の考えとして読みます。

出典:総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト『SNSの正しい利用』(2026年10月確認)

担当者がいない会社で起きやすいこと

担当者を決めずに始めると、次のようなことが起きやすくなります。

  • 忙しい月に投稿が止まり、そのまま再開できない
  • 社長や1人の社員だけが投稿していて、休むと止まる
  • 誰も確かめずに出して、あとから誤りに気づく
  • 何のために続けているのかが、分からなくなる

この4つは、人の頑張りより、決まりがないことから起きます。
そのため、この記事では「誰が・何を・いつ」を順に決めていきます。

SNSの選び方や始め方は、SNSで集客する方法の記事でまとめています。
Xのアカウントをこれから作るなら、Xの企業アカウントの始め方の記事から読むと進めやすくなります。

相談者
相談者

前にSNSを始めたことはあるんですが、すぐに止まってしまいました。

アプリコットフィルム
アプリコットフィルム

止まったのは、頑張りが足りなかったからとは限りません。
誰が書き、誰が確かめるかを、先に決めておきましょう。

最初に決める:目的と見る数字

最初に決めるのは、何のために続けるか:目的を1つに絞る、誰に読んでほしいかを決める、目的に合った数字を1つ選ぶ

目的は1つに絞り、目的に合った数字を1つだけ見ます。
目的が決まると、投稿の中身も決まります。

目的を1つに絞っておけば、投稿のネタに迷う時間が減ります。
「とりあえずSNSを」と始めると、何を投稿すればいいのか、毎回考えることになりますよね。
最初に決めるのは、何のために続けるかです。

目的と、投稿の中身の例

目的ごとに、投稿の中身と見る数字は変わります。

目的投稿の中身の例見る数字の例
名前を知ってもらう仕事の様子、お知らせ投稿が表示された回数
問い合わせにつなげる料金や流れの説明、よくある質問ホームページへのリンクが押された回数
採用につなげる働く人の様子、職場の雰囲気採用ページへのリンクが押された回数

目的が2つ以上あると、投稿の中身がばらばらになりやすくなります。
まずは1つの目的で続け、数字を見てから、足すかどうかを決めます。

誰に読んでほしいかも決める

目的と一緒に、誰に読んでほしいかも決めておきます。
たとえば工務店なら「近くで家を建てたい人」のように、お客さんを1人思い浮かべます。
読む人が決まると、言葉の選び方や、説明のくわしさもそろいます。

フォロワーの数だけを見ない

フォロワーの数は分かりやすい数字ですが、問い合わせの数とは別のものです。
見る数字は、目的に合ったものを1つ選びます。

SNSと検索で、それぞれに何を任せるかは、SNS集客はもう古い?の記事でまとめています。

役割を分ける:4つの役

SNS運用の4つの役:決める人、書く人、確かめる人、アカウントを守る人。書く人と確かめる人を分ける

決める人・書く人・確かめる人・アカウントを守る人の4つに分けます。
1人が2つの役を持ってもかまいませんが、書く人と確かめる人は分けます。

役割を分けておけば、誰かが休んでも投稿が止まりにくくなります。
担当者がいないと、結局ぜんぶ社長がやることになって、手が回らないですよね。
大事なのは、書く人と確かめる人を分けることです。

SNS運用の4つの役。決める人は目的と投稿の決まりを決める、書く人はネタを集めて下書きをつくる、確かめる人は出す前に誤りがないかを見る、アカウントを守る人はログインの情報を管理する

1. 決める人

目的と、投稿の決まりを決める人です。
社長が受け持つと、迷ったときの判断が早くなります。

2. 書く人

ネタを集め、投稿の下書きをつくる人です。
社員のだれかが受け持つほか、外の会社に任せることもできます。

3. 確かめる人

出す前に、内容に誤りがないか、決まりに合っているかを見る人です。
自分で書いた文の誤りは、書いた本人には見つけにくいので、書く人とは別の人にします。

4. アカウントを守る人

ログインの情報を管理する人です。
X ヘルプセンターでは、推測されにくいパスワードを使うことや、2要素認証を使うことをすすめています。
また、ユーザー名とパスワードを他人に教えると、アカウントをその人に完全にコントロールされることになると説明しています。
そのため、アカウントの持ち主は会社のままにして、ログインできる人を決めておきます。

出典:X ヘルプセンター『Xアカウントを安全な状態に保つためのヒント』(2026年10月確認)

相談者
相談者

うちは社員が少ないので、4人もいません。

アプリコットフィルム
アプリコットフィルム

1人が2つの役を持ってもかまいません。
ただ、書く人と確かめる人は、別の人にしておきましょう。

投稿の決まりを1枚にまとめる

投稿の決まりは1枚に収まる量に:書くこと、書かないこと、言葉づかい、写真の扱い

書くこと・書かないこと・言葉づかい・写真の扱いを、1枚の紙にまとめます。
決まりがあれば、社長でなくても迷わずに書けます。

決まりを1枚にしておけば、書く人が変わっても、同じ調子で続けられます。
投稿のたびに「これ、出していいのかな」と迷って、手が止まることはありませんか。
決まりは、1枚に収まる量にします。

書くこと

目的に合わせて、くり返し使える投稿の型を決めておきます。

  • 仕事の様子(作業の前と後、準備の風景)
  • お知らせ(お休み、新しいメニューやサービス)
  • お客さんによく聞かれる質問への答え

書かないこと

  • お客さんの名前や、許可のないお客さんの写真
  • 取引先や、ほかの会社の悪口
  • 値段や約束ごとで、まだ決まっていないこと
  • 仕事と関係のない、個人の強い意見

言葉づかいと写真

「です・ます」で書くか、絵文字を使うかなど、言葉づかいをそろえておきます。
写真は、人の顔や、ほかの会社の作品が写っていないかを、出す前に見ます。
総務省の資料でも、発信の内容が著作権や肖像権の侵害にならないようにすることが、注意として挙げられています。

出典:総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト『SNSの正しい利用』(2026年10月確認)

決まりは、作って終わりではありません。
迷った投稿が出てきたら、そのたびに1行ずつ足していきます。

確認の流れ:出す前に見ること

確認の流れ:下書きをまとめて渡す、確かめる人が見る、予約する、投稿する。出す前に別の人が見る

下書き、確認、予約、投稿の順に流します。
確認が終わっていない投稿は出さない、と決めておきます。

流れを決めておけば、誰が、いつまでに見るかで迷わなくなります。
確認をお願いしたのに返事が来ず、出すタイミングを逃したことはありませんか。
確認の基本は、出す前に、別の人が見ることです。

出す前の確認の流れ。下書きを1週間分などまとめて渡す、確かめる人が事実や決まりに合っているかを見る、日時を決めて予約する、決まった時間に投稿される

1. 下書きをまとめて渡す

書く人は、1週間分などの下書きを、まとめて確かめる人に渡します。
1本ずつ頼むより、確かめる人の手間が少なくなります。

2. 確かめる人が見ること

  • 名前・日付・値段などの事実に、誤りがないか
  • 投稿の決まりの「書かないこと」に当たらないか
  • 写真に、許可のない人の顔や、ほかの会社の作品が写っていないか
  • リンク先が正しいか

3. 予約して投稿する

確かめた投稿は、日時を決めて予約しておきます。
予約しておけば、忙しい日にも、決まった時間に投稿されます。

確認の返事が来ないとき

返事の期限を決めておき、期限までに確認が終わらない投稿は、出さずに次に回します。
急いで出すより、確かめてから出すほうが、あとで困ることが少なくなります。

相談者
相談者

確認までしていたら、手間が増えるだけでは?

アプリコットフィルム
アプリコットフィルム

下書きを1週間分まとめて見れば、確かめる回数は少なくなります。
確かめたあとは予約しておくので、毎日SNSを開かなくても大丈夫です。

注意:炎上を防ぐ決まり

注意:業務でSNSを使って発信するときの注意(企業や組織のブランドイメージを損なう発言をしない、アカウント情報を適切に管理する、利用するサービスの規約を守る、著作権や肖像権の侵害にならないようにする)

会社の印象を損なう発言をしない、アカウント情報を守る、規約を守る、権利を侵害しない。
人に頼んで投稿してもらうときは、広告であることを隠しません。

先に決まりにしておけば、投稿のたびに怖がらずに済みます。
炎上が怖くて、SNSを始められずにいませんか。
炎上を防ぐ土台は、出す前に決まりで止めることです。

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」では、業務でSNSを使って発信するときの注意として、次の5つを挙げています。

  • 企業や組織のブランドイメージを損なう発言をしない
  • アカウント情報(IDやパスワードなど)を適切に管理する
  • 利用するサービスの規約を守る
  • メンテナンスなどで、サービスが使えないときの運用を決めておく
  • 発信の内容が、著作権や肖像権の侵害にならないようにする

出典:総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト『SNSの正しい利用』(2026年10月確認)

この5つを投稿の決まりの紙に入れておくと、書く人も確かめる人も、同じものを見て判断できます。

広告であることを隠さない

消費者庁は、広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことを「ステルスマーケティング」と説明しています。
令和5年10月1日から、ステルスマーケティングは景品表示法違反となりました。
広告には、企業がインフルエンサーなどの第三者に依頼・指示するものも含まれる、とも説明しています。
そのため、人に頼んで自社の商品やサービスを投稿してもらうときは、広告であることが分かるようにします。

出典:消費者庁『令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。』(2026年10月確認)

迷ったら出さない

決まりに当てはまるか迷う投稿は、出さずに、決める人に相談します。
出したあとで直すより、出す前に止めるほうが、手間も少なくなります。
Xのルールで禁止されている投稿の仕方は、Xの企業アカウントの始め方の記事でまとめています。

続け方:月1回の見直しで回す

続け方:ネタ帳に書きためる、まとめて書き予約する、月に1回数字を見る、決まりに1行足す。毎日ではなくまとめて決める

ネタ帳、まとめての下書き、予約投稿、月1回の見直しで回します。
毎日考えるのではなく、まとめて決める形にします。

回し方を決めておけば、忙しい月でも投稿を続けやすくなります。
毎日「今日は何を投稿しよう」と考えるのは、正直しんどいですよね。
続けるコツは、毎日ではなく、まとめて決めることです。

SNS運用の回し方。思いついたときにネタ帳に1行ずつ書く、週に1回まとめて書いて予約する、月に1回数字を見て直す

ネタ帳をつくる

お客さんによく聞かれたことや、現場で気づいたことを、思いついたときに1行ずつ書きためておきます。
社員みんなが書き込める場所にしておくと、書く人がネタに困りにくくなります。

まとめて書き、予約する

週に1回など、書く日を決めて、ネタ帳から下書きをまとめてつくります。
確認が済んだら予約しておけば、毎日SNSを開かなくても投稿が続きます。

月に1回、数字を見て直す

月に1回、目的に合った数字と、反応のあった投稿を見ます。
反応のあった投稿の型は増やし、反応のなかった型は、書き方を変えてみます。
投稿の決まりに足したい行があれば、このときに決める人が足します。

1人でも続けるコツは、SNSで集客する方法の記事でもまとめています。

相談者
相談者

毎日の投稿は、うちでは続けられそうにありません。

アプリコットフィルム
アプリコットフィルム

毎日考えるのではなく、週に1回まとめて書いて、予約しておく形にしましょう。
あとは月に1回、数字を見て直します。

外に任せるときの分け方

外に任せやすいのは書く人の役。アプリコットフィルムの料金ページのSNS運用代行(X)のカード。月50,000円(税込)

ネタ集め・下書き・予約投稿は、外に任せられます。
目的・事実の確認・アカウントの持ち主は、会社に残します。

分け方を先に決めておけば、任せたあとの行き違いが起きにくくなります。
書く人がどうしても見つからず、外に任せようか迷っている会社もありますよね。
外に任せやすいのは、書く人の役です。

役割外に任せられること会社に残すこと
決める人―目的と投稿の決まりを決める
書く人ネタ集め・下書き・予約投稿ネタのもとになる現場の話
確かめる人決まりに合っているかの見直し事実の確認と、最後の確認
アカウントを守る人―アカウントの持ち主・ログインの管理
SNS運用を外に任せるときの分け方。ネタ集め・下書きと予約投稿は外に任せられる。目的と投稿の決まり、事実の確認と最後の確認、アカウントの持ち主は会社に残す

コメントやDMへの返事は、お客さんとのやりとりです。
任せるか、会社に残すかを、頼む前に決めておきます。

X運用代行で頼めることと頼めないことは、X運用代行とはの記事でまとめています。
外に任せたときの費用の目安は、SNS運用代行の相場の記事にまとめています。

アプリコットフィルムのSNS運用代行(X)

当社のSNS運用代行(X)は、投稿の内容を考えて投稿文をつくり、予約投稿まで受け持ちます。
お願いするのは、内容の確認だけです。
料金は、次のとおりです(税込)。

内容料金・条件
SNS運用代行(X)50,000円(月)
投稿の数1日1投稿(月30本目安)、1日3投稿まで同額
お願いすること内容の確認だけ
修正1回
含まないものコメント・DMへの返信

当社の料金は2026年10月時点です。
最低契約期間はありません。

くわしい内容はサービスのページに、料金は料金のページにまとめています。

よくある質問

よくある質問:社長1人でもSNS運用はできるか、どのSNSから始めるか、炎上したらどうするか、外に任せたら確認もしなくていいか

社長1人でもできるか、どのSNSから始めるか、炎上したとき、任せたあとの確認。
よく聞かれる4つに答えます。

答えを知っておけば、次に何をするかが決まります。
ここまで読んで、まだ気になっていることはありませんか。

社長1人でも、SNS運用はできますか

1人でもできます。
ただ、確かめる役だけは、ほかの人にお願いしてみてください。
書いた本人は、自分の誤りに気づきにくいためです。

どのSNSから始めればいいですか

お客さんの年代と、目的で選びます。
選び方は、SNSで集客する方法の記事でまとめています。

炎上してしまったら、どうすればいいですか

慌てて消したり、言い返したりする前に、まず決める人に知らせることを決まりにしておきます。
誰に知らせ、誰が返事を書くかを先に決めておくと、落ち着いて動けます。

外に任せたら、確認もしなくていいですか

事実の確認と、最後の確認は会社に残します。
名前・日付・値段が正しいかは、会社の人にしか分からないからです。

まとめ:役割と決まりを先に決めて続ける

まとめ:目的を1つ決める、役割を4つに分ける、決まりと確認の流れで続ける

目的と役割を決め、投稿の決まりと確認の流れをつくり、月1回直して続けます。
手が回らない役だけを、外に任せる方法もあります。

さいごに、要点をふり返ります。

  1. 企業のSNS運用は、投稿が会社の発言になる。
    目的を1つ決め、目的に合った数字を見る
  2. 決める人・書く人・確かめる人・アカウントを守る人に分ける。
    書く人と確かめる人は別の人にする
  3. 投稿の決まりを1枚にまとめ、出す前に確かめる。
    月に1回、数字を見て決まりや投稿の型を直す

まず、書く人と確かめる人を誰にするかを決めてみてください。
担当者がいなくても、役割と決まりがあれば続けられます。

書く人の役を任せたいときは、お問い合わせフォームからご相談ください。
お見積りまでは無料です。