SNSで集客するコツは、検索と役割を分けて続けることです。
SNSは、お客さんに見てもらい、必要なときに思い出してもらう場所です。
一方で、今まさに探している人に見つけてもらうのは、検索の役目です。
SNSをやったほうがいいと聞いて始めたけれど、問い合わせにつながらない。
そもそも何から始めればいいのか分からず、手が止まっていませんか。
この記事では、総務省の調査をもとに、中小企業がSNSで集客する方法を整理しました。
つまずきやすいところと、1人でも続けられる形も、チェックの形でまとめています。
- SNSで集客するとはどういうことか、検索との役割の違い
- どのSNSを選ぶかと、始める5つのステップ
- 中小企業がつまずく5つのところと、続けるコツ
- 「成功事例」の見方と、手が回らないときの任せ方
SNSで集客するとは:見てもらい、思い出してもらうこと

SNSで集客するとは、投稿を続けてお客さんに見てもらい、必要なときに思い出してもらうことです。
SNSを見る人は多い一方で、自分で投稿する人は多くありません。
仕組みを先に知っておくと、SNSに何を期待すればいいかがはっきりします。
「SNSで集客」と聞いても、何をすれば集客なのか、ぴんとこないですよね。
SNSで集客するとは、見てもらい、思い出してもらうことです。
お客さんは、SNSを毎日のように開いています。
総務省の調査では、全年代の利用率は、LINEが91.1%、YouTubeが80.8%、Instagramが52.6%、X(旧Twitter)が43.3%でした。
お客さんの多くが、どれかのSNSを使っているといえます。
出典:総務省情報通信政策研究所『令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』(2025年6月)
ただし、見ている人と、投稿している人の数は大きく違います。
同じ調査では、Xを使っている人は43.3%でしたが、書き込む・投稿する人は10.7%でした。
Instagramも、使っている人は52.6%、書き込む・投稿する人は18.3%です。
LINEでも、使っている人は91.1%、書き込む・投稿する人は51.0%でした。
出典:同上(図5-1-2「書き込む・投稿する」の利用率)

つまり、SNSを使う人の多くは、読むだけの人です。
読むだけの人は、いいねやコメントをしなくても、投稿を見ています。
反応が少なくても、見られていないとは限りません。
もちろん、投稿を見た人が、すぐに問い合わせてくれることは多くないでしょう。
それでも、投稿を続けていれば、会社やお店の名前を覚えてもらう機会が増えます。
そして、必要になったときに思い出してもらう。
これが、SNSで集客するときの流れです。
SNSと検索の役割の違い

検索は「今、探している人」に見つけてもらう道、SNSは「まだ探していない人」に覚えてもらう道です。
役割が違うので、片方だけでは集客の流れがつながりません。
役割の違いが分かると、SNSにかける手間をむだにせずに済みます。
SNSをがんばっているのに問い合わせが来ないと、むなしくなりますよね。
SNSと検索は、届く相手が違います。
総務省の令和6年の調査では、インターネットを使う目的は、「SNS(無料通話機能を含む)の利用」が81.9%、「検索サービスの利用」が79.4%でした。
SNSを使う目的は、「従来からの知人とのコミュニケーションのため」が87.7%で最も高く、「知りたいことについて情報を探すため」が64.0%でした。
出典:総務省『令和6年通信利用動向調査の結果(概要)』(2025年5月)
SNSは、まず知り合いとやりとりする場所です。
情報を探すときにも使われますが、会社やお店を探すために開くとは限りません。
一方、検索は、困りごとがはっきりした人が、答えを探すために使います。

2つの違いを、表にまとめました。
| 比べること | SNS | 検索 |
|---|---|---|
| 届く相手 | まだ探していない人 | 今、探している人 |
| お客さんの動き | 流れてくる投稿を見る | 言葉を入れて探す |
| 得意なこと | 名前を覚えてもらう 思い出してもらう | 必要なときに見つけてもらう |
| 投稿・記事の残り方 | 新しい投稿に押し流される | あとから探す人にも読まれる |
お客さんは、「検索する→調べる→問い合わせる」の順に動きます。
SNSで名前を覚えた人も、問い合わせる前には、名前で検索して確かめることが多いはずです。
そのときにホームページやGoogleマップの情報が足りないと、SNSで覚えてもらった分が、問い合わせの手前で止まります。
そのため、SNSを始める前に、名前で調べたときに出てくる情報を見直しておきましょう。
ホームページの見直し方はホームページで集客できない原因、Googleマップの整え方はMEO対策は自分でできる?の記事にまとめています。

SNSをがんばっているのに、問い合わせが来ないんです。

SNSと検索は、届く相手が違います。
SNSで名前を覚えた人も、問い合わせる前には名前で検索して確かめます。
そのときに見られるホームページとGoogleマップも、あわせて見直しておきましょう。
どのSNSを選ぶか:お客さんの年代で決める

SNSは、お客さんの年代でよく使われているものから、1つ選んで始めます。
全部を一度に始めると、どれも続きにくくなります。
選び方が決まれば、迷う時間を投稿の時間に回せます。
Instagram、X、TikTokと並ぶと、どれから手をつけるか迷いますよね。
選ぶときの基準は、お客さんの年代です。
総務省の調査から、年代ごとの利用率を抜き出しました。
| SNS | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 |
|---|---|---|---|---|
| LINE | 97.9% | 94.8% | 94.5% | 91.1% |
| 70.5% | 67.0% | 52.7% | 34.7% | |
| X(旧Twitter) | 61.6% | 48.7% | 43.6% | 22.1% |
| TikTok | 39.7% | 39.9% | 25.5% | 18.8% |
| 39.2% | 38.6% | 32.1% | 26.6% |
出典:総務省情報通信政策研究所『令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』(2025年6月)表5-1-1
表を見ると、30代と40代では、InstagramとXの利用率が高めです。
50代でも、Instagramは52.7%、Xは43.6%と、半分前後の人が使っています。
60代になると、InstagramもXも利用率が下がりますが、LINEは91.1%と高いままです。
ここから、選び方の目安は次のようになります。
- 30〜50代のお客さんに、写真で仕事を見せたい:Instagram
- 30〜50代のお客さんに、考え方や日々の様子を文章で伝えたい:X
- 一度来てくれたお客さんに、お知らせを届けたい:LINE
YouTubeも、全年代の利用率は80.8%と高めです。
ただ、動画をつくる手間は、文章や写真の投稿とは大きく違います。
そのため、この記事では、YouTubeは別の道として分けて考えます。
大切なのは、最初は1つに決めることです。
なぜなら、いくつも同時に始めると、どれも投稿の間があいてしまうからです。
1つが続くようになってから、2つ目を考えましょう。
SNSで集客を始める5つのステップ

目的を決め、誰に向けるかを決め、SNSを1つ選び、プロフィールを整え、投稿の型を決めます。
この順で進めると、最初の投稿から向きがそろいます。
順番どおりに進めれば、最初の1か月を迷わずに過ごせます。
アカウントは作ったものの、何を書けばいいか分からず止まっていませんか。
始め方は、5つのステップです。

1. 目的を1つ決める
「見比べている人に、仕事ぶりを伝える」「近くの人に、お店の名前を覚えてもらう」のように決めます。
目的は、問い合わせにつながるものを1つにしぼります。
フォロワーの数を目的にすると、数を増やすための投稿に寄ってしまいます。
2. 誰に向けるかを決める
地域のお客さんか、仕事を頼む会社の担当者か。
年代・住んでいる所・困っていることまで書き出すと、話題の選び方がぶれません。
3. SNSを1つ選ぶ
前の章の表で、お客さんの年代に合うものを選びます。
迷ったら、自分がふだん使っているSNSから始めるのも1つの方法です。
使い方を覚える手間が少ないぶん、投稿に時間をかけられます。
4. プロフィールを整える
プロフィールは、投稿を見て気になった人が最初に見に来る場所です。
次のことを、短く書いておきます。
- 何の会社・お店か、どの地域か
- 誰の、どんな困りごとに応えるのか
- ホームページやGoogleマップへのリンク
- 問い合わせ・予約の方法
5. 投稿の型を決める
毎回ゼロから考えていると、なかなか続きません。
「月曜はよくある質問、木曜は仕事の様子」のように、曜日ごとに話題を決めておくと、ネタに迷う時間が減ります。

アカウントは作ったけれど、何を書けばいいか分からなくて。

まず、曜日ごとに話題を決めておきましょう。
「月曜はよくある質問、木曜は仕事の様子」のように決めると、ネタに迷う時間が減ります。
中小企業がつまずく5つのところ

目的がない、宣伝ばかり、投稿が止まる、フォロワーの数だけ見る、問い合わせ先が分からない。
どれも、始める前に決めておけば防げます。
つまずく所を先に知っておけば、同じ失敗を避けられます。
始めてはみたものの、いつの間にか更新が止まっていた、という話はありがちですよね。
ただ、どのつまずきも、始める前に決めれば防げます。
1. 目的が決まっていない
「とりあえず始めた」アカウントは、何を投稿するかが毎回ぶれます。
読む人から見ても、何の会社なのかが伝わりません。
2. 宣伝ばかりになる
お知らせやキャンペーンだけが並ぶと、読む人にとって見る理由がなくなります。
よくある質問の答えや、仕事の様子など、読んで役に立つ話をまぜましょう。
3. 投稿が止まる
忙しい時期に止まり、そのまま再開できなくなる。
止まったアカウントは、見に来た人に「今もやっているのか」と思わせてしまいます。
続け方は、次の章でくわしく見ていきます。
4. フォロワーの数だけを見る
フォロワーの数と、問い合わせの数は、別のものです。
数を急いで増やそうとして、フォロワーやいいねをお金で買うのは、Xのルールで禁止されています。
見るのは、投稿を見て問い合わせが来たかです。
出典:X ヘルプセンター『信頼性』(2025年4月)
5. 問い合わせ先が分からない
投稿を見て興味を持っても、プロフィールにホームページや予約の方法がなければ、そこで止まってしまいます。
前の章のチェックで、プロフィールを見直しておきましょう。
1人でも続けるコツ

ネタ帳をつくり、投稿する時間を決め、出す前に確かめる。
この3つで、忙しい時期でも投稿が止まりにくくなります。
続け方の形ができれば、忙しい時期にも投稿が止まりにくくなります。
仕事が立て込むと、SNSはどうしても後回しになりますよね。
続けるコツは、考える時間を減らすことです。

ネタ帳をつくる
お客さんに聞かれたこと、仕事の中で起きたこと、気をつけていること。
思いついたときに、スマホのメモに1行ずつ残しておきます。
- お客さんによく聞かれる質問と、その答え
- 仕事の様子(作業の前と後、準備の風景)
- 仕事で気をつけていること、こだわり
- お休みや新しいメニューなどのお知らせ
投稿する時間を決める
「開店前」「お昼休みのあと」のように、投稿する時間を先に決めておきます。
予約投稿の機能が使えるなら、時間のあるときにまとめて書いておく方法もあります。
出す前に確かめる
値段や営業日が正しいか、お客さんの顔や名前が写っていないか。
出す前に確かめることを決めておけば、あとで消して謝る事態を防げます。
それでも手が回らない時期は、続かない所だけを人に任せる方法もあります。
任せ方は、このあとの章で紹介します。

忙しい時期になると、どうしても後回しになってしまって。

考える時間を減らすのが、続けるコツです。
ネタ帳をつくり、投稿する時間を先に決めておきましょう。
「成功事例」の見方と、まねるときの注意

大きな会社の成功事例は、そのまままねられません。
見るのは「誰に・何を・どこへつなげているか」の3つです。
事例の見方が分かれば、自社に使える所だけを取り入れられます。
有名な会社の事例を読んで、「うちには無理だ」と感じたことはありませんか。
成功事例は、そのまままねないのが基本です。
なぜなら、大きな会社には、広告の予算や担当の人数、すでに知られている名前があるからです。
同じ投稿をしても、同じ結果になるとは限りません。
事例を読むときは、次の3つを見ます。
- 誰に向けた投稿か(年代・地域・困りごと)
- 何を出しているか(仕事の様子・質問への答え・お知らせ)
- どこへつなげているか(ホームページ・予約・電話)
近い業種・近い規模の会社やお店の投稿を、この3つで見比べてみましょう。
すると、自社でまねできる所が見えてきます。
まねるときに、気をつけたいことがあります。
インフルエンサーなどに投稿を頼む方法は、広告であることを隠すと、法律の違反になります。
消費者庁は、2023年10月1日から、ステルスマーケティングは景品表示法の違反になると説明しています。
規制の対象は、「商品・サービスを供給する事業者(広告主)」です。
出典:消費者庁『ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制』(2026年10月確認)
つまり、会社やお店が頼んだ投稿は、広告だと分かる形にしておく必要があります。
事例をまねて人に投稿を頼むときほど、頼んだ側の責任を覚えておきましょう。
手が回らないときは:任せるという選び方

続かない所だけを、人に任せる方法もあります。
当社のSNS運用代行(X)は、月50,000円(税込)で、お願いするのは内容の確認だけです。
任せ方を知っておけば、投稿が止まる前に手を打てます。
自分で続けたいけれど、どうしても時間がとれないこともありますよね。
そんなときは、続かない所だけを任せる方法があります。
任せる場合の料金の相場はSNS運用代行の相場の記事にまとめました。
Xを任せるときに頼めることと頼めないことは、X運用代行とはの記事でくわしく書いています。
任せても、事実の確認と、投稿のもとになる話は、自社に残ることは覚えておきましょう。
当社のSNS運用代行(X)の内容は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 50,000円(税込・月) |
| 投稿の本数 | 1日1投稿(月30本目安) 1日3投稿まで同額 |
| お願いすること | 内容の確認だけ |
| 修正 | 1回 |
| 契約 | 最低契約期間なし |
| 含まないもの | コメントやDMへの返信 |
当社の料金は2026年10月時点です。
Instagramの運用は準備中です。
SNSで名前を覚えてもらい、検索で調べた人には記事で答える。
この2つを合わせるのが、記事とSNS運用代行の組み合わせです。
料金の組み合わせの例では、記事 月4本とSNS運用代行で、初期費用なし・月額90,000円です。
くわしい内容はサービスのページに、料金は料金のページにまとめています。

自分で続けたいけれど、どうしても時間がとれなくて。

続かない所だけを任せる方法があります。
当社のSNS運用代行(X)なら、お願いするのは内容の確認だけです。
よくある質問

問い合わせまでの期間、フォロワーが少ないとき、いくつものSNS、SNSの広告。
よく聞かれる4つに答えます。
気になる点を先に解消できれば、安心して始められます。
ここまで読んで、まだ気になる点が残っていませんか。
どのくらいで問い合わせにつながりますか
期間は、業種や地域、今の状態によって変わります。
SNSは、見てもらい、覚えてもらうまでに時間がかかる道です。
続ける期間を先に決め、問い合わせのときに「何で知りましたか」と聞いて確かめましょう。
フォロワーが少なくても、意味はありますか
意味はあります。
SNSを使う人の多くは、読むだけの人です。
フォロワーが少なくても、名前で調べた人がアカウントを見て、仕事ぶりを確かめる材料になります。
いくつものSNSを、同時に始めたほうがいいですか
最初は1つにしぼりましょう。
いくつも同時に始めると、どれも投稿の間があいてしまいます。
1つが続くようになってから、お客さんの年代に合わせて2つ目を考えます。
SNSの広告は、使ったほうがいいですか
広告は、お金をかけて投稿を届ける方法です。
この記事では、広告を使わずに投稿を続ける方法を扱いました。
なお、当社は広告の運用をお引き受けしていません。
まとめ:SNSは覚えてもらう道、検索とセットで続ける

SNSで集客するとは、見てもらい、思い出してもらうことです。
検索と役割を分け、1つのSNSを続けられる形で始めます。
さいごに、要点をふり返ります。
- SNSは「まだ探していない人」に覚えてもらう道。
検索は「今、探している人」に見つけてもらう道 - お客さんの年代でSNSを1つ選び、プロフィールにホームページや予約の方法を入れる
- ネタ帳・投稿する時間・出す前の確認で、止まらない形をつくる
始める前に、まず自社の名前で検索したときに出てくる情報を確かめてください。
そのうえで、続けられる形から始めるのが近道です。
SNSと検索をどう組み合わせるか迷ったときは、お問い合わせフォームからご相談ください。
お見積りまでは無料です。

