ホームページのリニューアルは、作り直す前の確認で、費用も仕上がりも変わります。
今の数字・残すページ・ドメインの名義を先に確かめれば、全部作り直すか、一部を直すかを決めやすくなります。
「見た目が古いので作り直したいけれど、いくらかかって、何から始めればいいのか分からない」と感じていませんか。
制作会社に相談する前に、自社で確かめておけることがあります。
確かめないまま進めると、検索から来ていた人が減ったり、管理画面に入れなくなったりすることがあります。
この記事では、作り直す前に確かめること、費用が変わる所、進め方の順番をまとめました。
相談の前に、今のホームページの「残すもの」を決められることを目指します。
- リニューアルが必要かを判断する3つの困りごと
- 作り直す前に確認する5つのこと
- リニューアルの費用が変わる所と、進め方の6段階
- 検索の評価を引き継ぐための、URLの対応表とリダイレクト
ホームページのリニューアルが必要か、3つの困りごとで判断する

リニューアルを考えるのは、問い合わせが来ない・自分で更新できない・スマホで読みにくい、のどれかに困っているときです。
見た目が古いだけなら、作り直さずに済むこともあります。
困りごとから考えれば、お金をかける所を間違えずに済みます。
「デザインが古く見えて、なんとなく恥ずかしい」と感じることはありませんか。
ただ、見た目を新しくするだけでは、困りごとが消えないこともあります。
リニューアルを考えるきっかけは、次の3つに分けられます。
- 問い合わせが来ない:見に来る人はいるのに、相談や見積もりの依頼につながらない
- 自分で更新できない:お知らせや料金を変えるたびに、制作会社に頼む必要がある
- スマホで読みにくい:文字が小さい、画面からはみ出す、ボタンが押しにくい
中でも、スマホで読みにくいのは早めに直したい困りごとです。
総務省の調査では、個人のスマートフォンの保有割合は80.5%でした。
Googleも、検索の順位づけには、スマートフォンで見たときの中身を使うと案内しています。
出典:総務省『令和6年通信利用動向調査の結果』(2025年5月公表)/Google 検索セントラル『モバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法』(2026年2月更新)
一方で、問い合わせが来ない原因は、見た目ではなく見つけてもらえない・選ばれないことにある場合もあります。
原因の分け方は、ホームページで集客できない原因は、3つの段階のどこかにあるで書きました。
3つのどれに当てはまるかを、まずメモしておきましょう。
作り直す前に確認する5つのこと

確認するのは、今の数字・残すページ・ドメインとサーバーの名義・管理画面に入れるか・目的の5つです。
5つの答えがあれば、見積もりの相談が早く進みます。
5つを先に確かめておけば、作り直したあとに困らないで済みます。
「何を準備すればいいのか、見当がつかない」と迷いますよね。
次の5つは、制作会社に頼む前に、自社で確かめられることです。

- 今の数字:検索で表示された回数、見に来た人の数、問い合わせの数
- 残すページ:よく見られているページ、検索から人が来ているページ
- ドメインとサーバーの名義:だれの名前で契約しているか
- 管理画面に入れるか:IDとパスワードが社内にあるか
- 目的:作り直して、何を増やしたいか
今の数字と、残すページ
今の数字は、作り直したあとと比べるための物差しになります。
検索で表示された回数は、Googleの無料の道具「Search Console」で、ページごとに確かめられます。
見に来た人の数は、「Googleアナリティクス」で見られます。
数字を残しておかないと、リニューアルでよくなったのか、悪くなったのかが分かりません。
検索から人が来ているページは、消さずに残す候補です。
なぜなら、ページを消すと、そのページから来ていた人の入口がなくなるからです。
ドメインとサーバーの名義、管理画面
ドメインは、ホームページの住所にあたります。
まず、ドメインが制作会社の名前で契約されていないかを確かめておきます。
名義が自社でないと、制作会社を変えるときに、同じ住所を使い続けられないことがあるからです。
管理画面のIDとパスワードが社内にあるかも、あわせて確かめます。
作った人と連絡が取れなくなると、今の中身を新しいホームページに移すのに手間がかかります。
目的
目的は、「問い合わせを増やす」「採用」「自分で更新できるようにする」などから、いちばん大事な1つを選びます。
目的の決め方は、中小企業がホームページを作る前に決める5つでくわしく書きました。

ドメインの名義がだれなのか、分かりません。

まずは、ドメインの更新の請求書やメールがどこに届いているかを探してみてください。
見つからなければ、今の制作会社に「ドメインとサーバーの契約者はだれか」を聞くのが早いです。
リニューアルの相談の前に分かっていると、話を進めやすくなります。
全部作り直すか、一部を直すかの分け方

仕組みが古くて更新できないなら全部作り直し、中身が足りないだけなら一部を直す、が分け方の目安です。
一部を直すだけなら、費用も期間も抑えやすくなります。
分け方が分かれば、払わなくてよい費用を減らせます。
「せっかくなら、全部新しくしたほうがいいのでは」と思いますよね。
けれども、困りごとによっては、一部を直すだけで済むこともあります。
| 困りごと | 一部を直す | 全部作り直す |
|---|---|---|
| 問い合わせが来ない | 料金・流れ・よくある質問のページを足す | ページの順番や、問い合わせの入口から組み直す |
| 自分で更新できない | 更新のやり方を教えてもらう | 自分で更新できる仕組みにする |
| スマホで読みにくい | 文字の大きさや画像を直す(仕組みが対応していれば) | スマホに合わせた形で作り直す |
| 見た目が古い | 写真と文章を新しくする | デザインから作り直す |
全部作り直したほうがよいのは、仕組みそのものが古いときです。
たとえば、スマホに合わせた形にできない、ホームページを動かすソフトの更新が止まっている、といった場合です。
IPA(情報処理推進機構)は、安全な運用のチェック項目として、ソフトウェアの脆弱性対策を定期的にしているかを挙げています。
脆弱性とは、ソフトにある弱い所のことです。
出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)『安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条 〜セキュリティ対策のチェックポイント〜』(2019年3月更新)
一方で、仕組みに問題がなく、中身が足りないだけなら、ページを足すほうが早く済みます。
迷ったときは、制作会社に「一部を直す場合」と「全部作り直す場合」の2つで見積もりを頼むと、比べやすくなります。
リニューアルの費用:金額が変わる4つの所

費用は、ページの数・中身を書き直すか・今のページを移す作業・機能の4つで変わります。
新しく作るときの相場は、別の記事にまとめました。
金額が変わる所を知っておけば、見積もりを比べやすくなります。
「見積もりが会社ごとにばらばらで、どれが妥当か分からない」と悩みますよね。
リニューアルの費用は、次の4つで大きく変わります。
- ページの数:作り直すページが多いほど、費用は上がる
- 中身を書き直すか:文章や写真を新しく用意するか、今のものを使うか
- 今のページを移す作業:残すページの数と、URLの対応表を作るか
- 機能:予約、問い合わせフォーム、お知らせを更新する仕組みなど
制作会社の紹介サービス、Web幹事の目安は、平均138.2万円、中央値88.6万円です。
発注金額の56%が10万〜100万円、40%が100万〜500万円でした。
中央値とは、金額の順に並べたとき、真ん中にくる値のことです。

Web幹事は、サイトの種類ごとの金額も出しています。
会社のホームページ(コーポレートサイト)のリニューアルは、平均131.1万円、中央値81.4万円でした。
出典:Web幹事『ホームページリニューアルの費用相場と内訳|料金を抑えるコツ』(2026年7月更新)
小さな会社やお店のホームページなら、ページの数が少ない分、金額も変わります。
新しく作るときの相場と、見積もりの見方は、ホームページ制作の相場でくわしく書きました。
当社のホームページ制作は、200,000円〜(税込)です。
載せる内容を決めて文章を書くところから、検索で見つかる設計、制作・公開までを含みます。
期間は約2か月、修正は2回までです。
サーバー・ドメインの費用は含まないので、契約の手順をご案内しています。
くわしくはサービスと料金のページにまとめています。

リニューアルのほうが、新しく作るより安いと思っていました。

今の文章や写真をそのまま使えるなら、その分の手間は減ります。
ただ、残すページを移す作業や、URLの対応表づくりが加わります。
同じ条件で見積もりを頼んで、何が含まれているかで比べるのがおすすめです。
リニューアルの進め方6段階

進め方は、今を調べる→目的と残すものを決める→見積もりと契約→作る→移して公開する→公開後に数字を見る、の6段階です。
依頼の流れのくわしい話は、別の記事にまとめました。
6段階の順番が分かれば、次にやることで迷いません。
「何から手をつければいいのか」と立ち止まってしまうことはありませんか。
リニューアルは、新しく作るときと比べて、前と後ろに段階が増えると考えると分かりやすくなります。

1. 今を調べる
今の数字と、検索から人が来ているページを書き出します。
前の章の5つの確認が、この段階にあたります。
2. 目的と残すものを決める
目的を1つ決め、ページを残す・直す・消すの3つに分けます。
消すページがあれば、代わりにどのページへ案内するかも決めておきます。
3. 見積もりと契約
1と2のメモを見せて、見積もりを頼みます。
ドメインとサーバーの名義、管理画面のIDをだれが持つかも、契約の前に決めておきます。
依頼の流れや見積もりの頼み方は、ホームページ作成の依頼の流れでくわしく書きました。
4. 作る
新しいページの中身を決め、文章と写真を用意し、制作会社が形にします。
公開の前に、スマホで全部のページを開いて確かめます。
5. 移して公開する
残すページを新しいホームページに移し、古いURLから新しいURLへのリダイレクトを設定します。
リダイレクトの話は、次の章でくわしく書きます。
6. 公開後に数字を見る
公開したあとは、1で書き出した数字と比べます。
検索で表示された回数・見に来た人の数・問い合わせの数を、月に1回見ておきましょう。
検索の評価を引き継ぐ:URLの対応表とリダイレクト

URLが変わるなら、古いURLと新しいURLの対応表を作り、リダイレクトを設定します。
Googleは、リダイレクトをできるだけ長く、一般的には1年以上残すよう案内しています。
URLの対応表を作っておけば、検索から来ていた人を逃しません。
「作り直したら、検索に出てこなくなった」という話を聞いて、不安になりますよね。
URLとは、ページごとの住所のことです。
リニューアルでURLが変わると、古いURLを開いた人には「ページが見つかりません」と表示されてしまいます。
Googleは、URLが変わるサイトの移転について、手順を公開しています。
ドメイン名の変更や、URLのパスの変更も、サイトの移転の例に挙げられています。
パスとは、URLのうち、ドメインのあとに続く部分のことです。

- URLの対応表を作る:古いURLと、移す先の新しいURLを1行ずつ並べる
- 永続的なリダイレクトを設定する:古いURLを開いた人を、新しいURLへ自動で案内する
- Search Consoleで確かめる:ドメインを変えたときは、アドレス変更の手続きもする
Googleは、サーバー側の永続的なリダイレクト(301など)をすすめています。
リダイレクトはできるだけ長く残すよう案内していて、一般的には1年以上としています。
移転のあいだは、検索での順位が一時的に変わることがある、とも書かれています。
小規模から中規模のサイトでは、大半のページの移転が反映されるまで数週間かかるそうです。
出典:Google 検索セントラル『サイトを移転する方法』(2026年9月更新)
ドメインは、できるだけ変えないほうが手間も少なく済みます。
URLの対応表とリダイレクトを、契約の範囲に含めるかは、見積もりの段階で確かめておきましょう。

URLの対応表は、自社で作るものですか。

作業は制作会社に頼めますが、どのページを残すかを決めるのは自社です。
検索から人が来ているページを書き出して渡すと、対応表を作りやすくなります。
見積もりに入っているかも、あわせて確かめてください。
リニューアルでつまずきやすい4つの所

つまずきやすいのは、見た目だけ変える・ページを消す・名義を確かめない・公開して終わり、の4つです。
どれも、作り直す前の確認で防げます。
つまずきやすい所を先に知っておけば、同じつまずきを避けられます。
費用をかけて作り直すなら、前より悪くなるのは避けたいですよね。
よくあるつまずきを、防ぎ方と並べました。
| つまずきやすい所 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 見た目だけ変える | 問い合わせの数が変わらない | 困りごとと目的を先に決める |
| ページを消す | 検索から来ていた人の入口がなくなる | 残すページを決め、リダイレクトを設定する |
| 名義を確かめない | 制作会社を変えるとき、ドメインを使い続けられない | ドメインとサーバーは自社の名前で契約する |
| 公開して終わり | よくなったか、悪くなったかが分からない | 公開前の数字を残し、月に1回比べる |
見た目だけ変える
新しいデザインは気持ちが明るくなります。
ただ、困りごとが見た目にないなら、問い合わせの数は変わりにくいものです。
「問い合わせが来ない」が困りごとなら、料金・流れ・よくある質問など、お客さんが知りたい中身から見直します。
ページを消す
古いページを整理したくなる気持ちは自然です。
ただ、検索から人が来ているページは、消す前に移す先を決めます。
名義を確かめない
ドメインの名義は、契約の書類やメールで確かめられます。
自社の名前になっていなければ、名義を移す手続きを、リニューアルの前に相談しておきます。
公開して終わり
公開の直後は、検索での順位が一時的に変わることがあります。
そのため、少し時間をおいてから、公開前の数字と比べましょう。
作り直さずに、記事を足すだけではだめ?

仕組みに問題がなく、困りごとが「見つけてもらえない」なら、作り直さずに記事を足す方法もあります。
仕組みが古くて更新できないときは、作り直してから記事を足します。
今の状態に合わせれば、作り直さない道も選べます。
「費用をかけずに済むなら、そのほうがありがたい」と考える方も多いですよね。
たしかに、中身が整っていて、見つけてもらえないことだけが困りごとなら、記事を足すほうが合っています。
| 今の状態 | 合う進め方 |
|---|---|
| 自分で更新できる・スマホで読める・中身もそろっている | 作り直さず、お客さんが探す言葉の記事を足す |
| 自分で更新できる・中身が足りない | 料金・流れ・よくある質問のページを足す |
| 更新できない・スマホで読みにくい | 作り直してから、記事を足す |
なぜなら、記事は検索で見つけてもらえる入口を増やすものだからです。
お客さんが探す言葉に答える記事を足していくと、その言葉で調べた人の入口になります。
一方で、記事から来た人が読むホームページが古いままだと、問い合わせの前に離れてしまうかもしれません。
当社では、記事を1本10,000円(税込)でお受けしています。
作り直すか、記事を足すかは、今のホームページを調べてからご提案します。

うちのホームページは、まず記事から始めてもよさそうです。

更新ができて、スマホでも読めるなら、記事から始めるのが早いと思います。
記事のテーマは、お客さんがふだん口にする困りごとから選ぶと、書きやすくなります。
よくある質問

期間、ドメインを変えるか、今の制作会社に頼むか、お知らせを出すか。
よく聞かれる4つに答えます。
よく聞かれる質問に、4つ答えます。
ここまで読んで、まだ気になる点が残っていませんか。
リニューアルには、どのくらいの期間がかかりますか
ページの数と、中身を書き直すかで変わります。
当社のホームページ制作は、約2か月が目安です。
残すページを先に決めておくと、その分早く進みます。
ドメインも新しくしたほうがいいですか
理由がなければ、今のドメインを使い続けるほうが手間は少なく済みます。
ドメインを変えるときは、Googleの案内では、Search Consoleでアドレス変更の手続きをします。
古いURLからのリダイレクトも、ページごとに設定します。
今の制作会社に頼むか、別の会社に頼むか迷います
今の制作会社は、ホームページの中のつくりを知っているので、移す作業が早く進みやすい面があります。
一方で、困りごとが中身や設計にあるなら、別の会社の提案も聞いてみると比べられます。
どちらに頼む場合も、同じメモを渡して見積もりを頼むと比べやすくなります。
リニューアルしたら、お知らせは出したほうがいいですか
出しておくと、いつも見ている人やお客さんが、変わったことを知ることができます。
「お問い合わせの入口が変わりました」など、お客さんに関係する変更を中心に書きます。
まとめ:作り直す前に、今の数字と名義を確かめる

作り直す前に、今の数字・残すページ・名義を確かめます。
URLが変わるなら、対応表とリダイレクトで検索の評価を引き継ぎます。
さいごに、要点をふり返ります。
- リニューアルが必要かは、問い合わせが来ない・自分で更新できない・スマホで読みにくい、の3つで判断する。
仕組みが古ければ作り直し、中身が足りないだけなら一部を直す - 作り直す前に、今の数字・残すページ・ドメインとサーバーの名義・管理画面・目的の5つを確かめる。
費用は、ページの数・書き直すか・移す作業・機能で変わる - URLが変わるなら、対応表を作り、永続的なリダイレクトを設定する。
公開したあとは、公開前の数字と比べる
今日できるのは、検索から人が来ているページを書き出すことです。
そのうえで、ドメインの名義を確かめてみてください。
2つが分かれば、制作会社との相談も早く進みます。
作り直すか、一部を直すかを一緒に整理したいときは、お問い合わせフォームからご相談ください。
ご相談からお見積りまでは無料です。

